感情分析AIが住民幸福度を分析、政策やセルフケア活用の可能性

港区のスタートアップ企業である株式会社I’mbesideyouはこのほど、埼⽟県横瀬町にて感情分析に特化した人工知能を活用した、住民幸福度チェック実証実験を開始しました。

実験内容は、実験に同意した住民を対象に、人工知能がウェルビーイング(幸福度)を測定するというものです。実験に導入される人工知能は感情分析に強みを持つモデルで、住民の表情からジャンル別(happyやfearなど)に感情を分析、これらを基にウェルビーイングの度合いや心の健康状態を算出・可視化することが可能です。

AIによる感情分析技術は、医療や政治、社会性など多方面での活用が期待されています。同社では、将来的に定量化された感情データをもとに政策効果を最大化したり、住民のメンタルヘルス不調の早期発見や医療費の削減、欠勤や休職などのアブセンティーズム削減などへの可能性を視野に入れているとのこと。

実験に参加したモニターの1人は、AIが分析した精神的な健康状態の低下が、イベントや会議の前日と一致している点を指摘。セルフケアなどへの活用に期待感を述べました。

参照【世界初】Iʼmbesideyouと埼⽟県横瀬町が連携。世界唯⼀無⼆のマルチモーダル感情解析AIによりウェルビーイングスコアを可視化することで住⺠のウェルビーイング向上を⽬指す実証プロジェクトを実施中