画像:仙台市より引用
宮城県仙台市は2023年11月30日、医療機関に乏しい郊外エリアに医療サービスを提供するため、仙台医師会などと開発してきた「診療カー」をメディア向けに公開しました。
公開されたのは、宮城県のイメージカラーでもある緑色に塗装された車両です。仙台市は2023年2月にも同様の実験を行いましたが、スペースなどに改良の余地があるとみて、トヨタのハイエースに変更しました。内部には聴診音や心電図、超音波画像を測定するための医療機器や医療サービス用のパソコン、通信機器に大型ディスプレイなどを搭載。さらに医療サービスを受けるために必要な応接スぺースが確保されています。
診療カーとは、付近に医療機関が存在しない遠隔地に住む人や何らかの理由で医療機関への移動が困難な人に医療サービスを提供するための車両です。搭乗するのは看護師で、遠隔通信で医師の指示のもと、患者に診療サービスを提供する仕組みとのこと。仙台市では将来、医師不足や高齢化などの潜在的な問題が予測されており、これに先手を打った形です。診療カーによる実験は年明けから行われる見通しです。

