事故や災害対応にドラレコ映像活用のシステム、トヨタと堺市が共同実験

画像:トヨタ自動車株式会社より引用

トヨタ自動車株式会社は2023年10月17日、火災や交通事故など緊急事案の現場状況把握にドライブレコーダーの映像を活用するシステムを、大阪府堺市協力のもと実験すると明らかにしました。

トヨタが開発したシステムは、市中を走る一般市民の車両のうち「選択した車両のドライブレコーダーの映像を閲覧できるシステム」です。指令センターが事故や災害等を知らせる119番通報を受けた際、必要に応じてGPTで現場付近を走る車両を特定。ドライブレコーダーの映像を通して詳細な情報を取得し、被害を最小限に抑えるという仕組みです。

システムは災害対応や人命救助など公益性を目的にしたものです。しかし、通報とは直接関係ない車両の映像を選択取得するためプライバシーや個人情報が問題となります。同社はこのため、社外有識者や堺市民を対象にした調査やヒアリングを実施。運用においてはプライバシーや個人情報の取り扱いに対する配慮するとしながら、将来的にシステムの改良や他自治体との検証も検討するとしています。

参照堺市とトヨタ、ドライブレコーダー映像を消防活動に活用する共同実証実験を開始