5千キロの遠隔地も0.1秒の低遅延で手術可能、国産初の「Hinotori」実験

愛知県豊明市の藤田医科大学で2023年10月11日、国産初の手術ロボット「Hinotori」を使った胃がんの遠隔手術実証実験が行われました。

情報によると、執刀を担当したのは藤田医科大学に所属する教授で、対象はシンガポールの国立病院にある人体の臓器を精巧に模造した標本です。藤田医科大学とシンガポールの病院は約5,000キロ離れていましたが、「Hinotori」は約0.1秒という脅威の低遅延で手術に対応。執刀を担当した教授も(「実験の範囲では)手術にはほとんど支障がない」とコメントするなど、成果を発揮しました。

手術ロボットによる遠隔手術は、都市圏と地方の医療格差や災害発生時の医療サービスなど活用範囲が広く、大きな期待が持たれています。得られたデータは検証され将来的な実装に活用されるものと見られます。

参照シンガポールにいる医師が操作…手術支援ロボットを使った“遠隔手術”の実証実験 タイムラグは約0.1秒