画像:伊藤忠テクノソリューションズ株式会社より引用
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は2023年10月11日、新品種イチゴ「愛きらり®」の効率的な生育分析を実施するため、クラウドカメラサービス「ソラカメ」を活用した実証実験を愛知県内6つの農園にて開始すると明らかにしました。
実験の中核を担うソラカメは、株式会社ソラコムが提供するクラウドカメラサービスです。自動撮影機能や遠隔撮影機能を備えており、撮影データをクラウド上に自動保管されるというもの。実験では、愛きらりの様子を定期的に撮影することで、時系列の変化や異なる圃場間まで勘案した高精度の分析に活用されるとしています。
説明によると、同社は実験現場となる6か所すべての農園にソラカメ対応のクラウドカメラを設置し、生産の効率化を図った実験をしています。「ソラカメ」から提供されたデータを分析し、愛きらりの株や葉、果実の大きさ、色づき、数などの生育状態を定点計測。最適な収穫に向けたアクションが取られる見通しです。
「愛きらり」は、愛知県とJAあいち経済連が共同開発した新品種のイチゴで、作業負担が少ない割に大粒で収穫量も多いなど収益性の高さが期待されている品種。クラウドカメラによる最適な栽培環境の探求や栽培工程の効率化が期待されており、将来的には県内各地域での栽培管理が期待されています。
参照クラウドカメラを活用したイチゴの生育分析について実証実験を開始