骨粗しょう症を5秒で検出か、山梨県で医療AIによる実証実験

山梨県の甲府市医師会 健診・検査センターなどで、東京都iSurgery社が開発した骨粗しょう症を早期発見するための人工知能による、実証実験が実施されました。

情報によると、実験は企業健診受診者のうち希望者を対象に、検診で撮影したX線画像を二次利用し、人工知能が評価するというものです。人間ならば15分を要するところを約5秒で判断するなど評価スピードは非常に速く、症状が懸念される場合は専門外来による治療介入を受けることも可能です。

実験は2023年7月より実施されましたが、医療従事者、受診者の双方から好意的な評価が得られています。実験に関与した放射線技師は業務負担の軽減をコメント、検診受診者も結果が早く出たことに述べています。

骨粗しょう症とは、骨の量が減少する高齢者に多い疾患です。日本では約1,300万人もの患者がいるにもかかわらず、検診受診率は約5%と低い状態。iSurgery社らはAI評価による手軽さで、「高齢化社会が抱える長年の課題にブレイクスルー」を目指すとしています。

参照AIで骨粗しょう症を早期発見 これまで15分程度が5秒で終了 検診で実証実験

参照iSurgery、山梨県の支援を受け、企業健診における骨粗しょう症早期発見の実証実験を開始:胸部X線写真による骨評価AIを活用