愛媛県は2023年9月14日より、医療における地域格差是正などを目標にした5G通信を活用したオンライン診療実証実験を開始すると明らかにしました。
愛媛県によると、実験内容は県庁所在地にある県立中央病院に所属する医師が愛南町にある南宇和病院に来院した患者を、オンライン形式で診療するというものです。オンライン診療自体は珍しいものではありませんが、同院では南宇和病院のレントゲン等検査機器等によりX線診断も可能とのこと。また、次世代通信規格5G通信による高精度画像による診察も提供されます。
関係者によると、県立中央病院では南宇和病院に対し月あたり2回ほど医師を派遣していましたが、実験期間中は1回はオンライン診療になり医師の移動時間等の負担が軽減されるとのこと。人員の限られている専門医の診察も可能になるなど、医師の負担軽減に加えて地域の医療格差が期待されています。
なお、愛媛県は今後、結果を検証し他の病院での導入も検討するとしています。

