画像:川崎鶴見臨港バス株式会社より引用
川崎鶴見臨港バス株式会社は2023年9月1日、同社が代表幹事を努めるKAWASAKI 新モビリティサービス実証実験協議会にて、川崎市内で初の大型自動運転バスやAIオンデマンドバス「のるーと KAWASAKI」の実証実験を行うと発表しました。
「のるーと KAWASAKI」は人工知能によるルート設定が特徴的な有人タイプのバスです。専用アプリ等でリクエストされた情報を共に人工知能が走行ルートを適宜設定。効率性などを考慮したルート表示を行うことで、乗客の待ち時間や乗車時間短縮に繋がるムダのない運行が期待されます。
協議会はまた、川崎市内初の大型自動運転バスの走行実験も計画しています。説明によると、車両は「⽇野レインボーⅡ」ベースをベースにした25人乗りの自動運転バス。LiDARやGNSS、IMUなどの先進デバイスを搭載し、高精度3Dマップによる空間認識による自動走行を目指したものです。実験中はレベル2相当の有人走行であるものの、将来的には自動化への移行検討が予定されています。
川崎鶴見臨港バス社は実験の背景について川崎市内の交通上の課題を指摘しています。同社によると川崎市の交通網は駅から海沿いに放射線状に広がっており、路線網を縦串で移動する交通手段が不足しているとのこと。実験はこうした地域上の課題解決を目指したもので、モビリティの可能性が検討されます。
なお、実験はAIオンデマンドバスと大型自動運転バスで異なる期間が設定されています。AIオンデマンドバスは2023年10月2日~2023年12月15日運行予定で、大型自動運転バスは2023年10月23日~2023年10月27日が予定されています。
参照川崎区内における AI オンデマンドバスおよび自動運転バスの実証実験運行の実施について