実証実験中のMUJIN書店、順調な成果により店舗拡大へ

画像:株式会社トーハンより引用

株式会社トーハンは2023年8月31日、株式会社Nebraskaと協力し山下書店世田谷店にて実証実験中であったハイブリッド型次世代書店「MUJIN書店」が好調であり、導入店舗拡大や新業態開発に向けた、資本業務提携契約を締結いたと明らかにしました。

両者が取り組む「MUJIN書店」は入店認証システムなどを取り入れ、夜間の無人化営業を可能にした次世代型店舗です。通常時間は有人営業を行う一方、早朝や夜間に無人化することで維持管理費を軽減しつつ24時間営業を可能する試み。両者は2023年3月20日~2023年7月31日にかけ、山下書店世田谷店にて実証実験を行っていました。

実験店舗は売上前年比、販売管理費、売上高対営業利益率にて優秀な結果を記録しました。トーハン社によると実験期間中、対象店舗では売上前年比106.6%を計上。さらに販売管理費は前年同期比-7.9%、売上高対営業利益率は前年同期比+4.2ptを達成しました。

同社によると、懸念されていた顕著な万引き被害増加は観測されませんでした。店内における事件、事故、迷惑行為などのインシデントもなく、セキュリティ面も順調な評価を得ています。同社は今後、複数店舗にソリューションを導入するとしています。

参照トーハン、Nebraskaと資本業務提携 『MUJIN書店』実証実験好結果を受け、導入拡大を加速

参照山下書店世田谷店で3月20日から夜間無人営業の実証実験をスタート