鹿島建設、AIとドローン組み合わせ資機材管理業務で75%も時間削減

画像:鹿島建設株式会社より引用

鹿島建設株式会社は2023年7月19日、AI inside株式会社とともに人工知能とドローンを組み合わせた新たな資機材管理システムを導入したところ、従来の管理方法と比べ作業時間約75%の削減に成功したと明らかにしました。

鹿島建設らが導入したシステムは、資機材の識別に必要な情報を学習した人工知能に、ドローンが撮影した現場の動画を認識させるというものです。AIは読み込んだ動画と飛行記録をもとに各資機材の名称や大きさを反映した3Dモデルを作成。「見える化」することで、管理業務の効率化を目指しています。

従来の資機材管理は、手間と時間、安全上の課題が指摘されていました。業務を遂行するには現場職員が巡視し目視と手作業で管理しなければなりませんが、いずれも大幅な手間と時間を要します。また、現場によっては高所や狭所など危険な場所に立ち入る必要もあり、課題となっていました。

鹿島建設は今回のシステムを新潟県長岡市の大河津分水路関連工事で適用しました。導入したところ、資機材管理の業務は大幅に軽減。約75%の作業時間削減に成功したとしています。同社は今後、システムの精度向上や小さな機材など認識能力の向上などを実施。他の現場の活用も視野に取り組むとしています。

参照AIとドローンによる新たな資機材管理システムで作業時間を75%削減