カーボンニュートラル遊覧船、ホンダが松江市でEV推進機実証実験

画像:本田技研工業株式会社より引用

本田技研工業株式会社は2023年7月26日、同社とトーハツ株式会社が協同開発する小型船舶用の電動推進機プロトタイプを用いた「CO2を発しない遊覧船」の実証実験を、8月より島根県松江市で開始すると明らかにしました。

船に用いる電動推進機は、ホンダの4kW電動パワーユニットとトーハツのフレーム領域を組み合わせて生み出されたものです。バッテリーはホンダが二輪車用に使用している着脱式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック イー)」を採用することで小型化に成功。電動であるため二酸化炭素を排出せず年間約47トンもの削減効果が期待できるほか、静音性にも優れているとのことです。

ホンダ社によると、実験対象となるのは公益財団法人松江市観光振興公社が運営する堀川遊覧船です。松江市は脱炭素先行地域として「カーボンニュートラル観光」を目標に据えているとのこと。ホンダ社は実験結果を踏まえ、性能や実用性を検証するとしています。

参照型船舶向け電動推進機プロトタイプの実証実験を8月より島根県松江市にて開始