画像:トヨタ自動車株式会社より引用
トヨタ自動車株式会社は2023年7月21日、同社が月面での運用を目指し開発する有人与圧探査車「LUNAR CRUISER(ルナクルーザー)」の開発進捗状況を公表しました。
ルナクルーザーとは同社の大型人気車両ランドクルーザーの技術を応用し月面での探索行動用に開発が進められている車両です。
動力には同社が得意とする燃料電池技術を応用した「再生燃料電池(RFC)」を採用。燃料電池の稼働により生じる水を、昼間に太陽光を使って水電解。再度動力にするという循環型のシステム構造を明かしました。
走破性にも綿密な計画が立てられています。同社が明かしたところによると、ルナクルーザーのタイヤはブリジストンと開発した金属タイヤ。これにランドクルーザーで培った
堅牢な構造と自動運転技術を組み合わせ、岩石、斜面、クレーターなどあらゆる環境において自動走行できる「オフロード自動運転」の構想も明かしました。
同社はルナクルーザーの打ち上げについて2029年、NASAによる月探査計画「Artemis」を見据えているとしています。同社によると、大まかな開発は2026~2027年まで完了する予定で、期待感が高まっています。
参照「有人与圧ローバ」および「LUPEXローバ」の開発状況に係る概要資料について