東芝独自のデータ解析で雹災予測、三井住友海上などと実証実験

画像:東芝デジタルソリューションズ株式会社より引用

東芝デジタルソリューションズ株式会社は2023年6月26日、三井住友海上火災保険株式会社とともに保険契約者を対象に、気象レーダデータ解析など複数の技術を活用した雹災アラートの実証実験を行うと発表しました。

同社が明らかにしたところによると、実証実験は、三井住友海上火災保険の保険契約者から参加者を募り雹災アラートを提供するというものです。予測は東芝独自の気象レーダデータの高精度リアルタイム解析により、雹(ひょう)・あられ・雪・雨などを予測するほか、対象者にはアラートで通知したり、SNS解析を得意とするSpectee社による降雹実績を表示するというものです。

同社は実証実験の目的について、防災・減災対策の一環として、降雹による被害を事前に回避する機会を提供することとしています。保険契約者にタイムリーな警告を提供することで、大きな被害を未然に防ぐことを目的にしているとのこと。三井住友海上社は2022年6月の雹災で大きな被害を受けており、アラートの開発を検討していました。

実験は2023年6月~2023年9月の雹シーズンに、関東地方で行われる予定です。

参照三井住友海上との保険契約者向け雹災アラートの実証実験について