画像:BOLDLY 株式会社より引用
ソフトバンクの子会社であるBOLDLY株式会社はこのほど、北欧IT大国エストニアのAuve Tech社が開発する自動運転レベル4のEV車両「MiCa」を世界で初めて購入したと明らかにしました。
「MiCa」は全長4.2m、全幅1.8m、全高2.5mのコンパクトな設計のバス型車両です。最大8名が乗車可能で、約1時間の急速充電に対応するほか、認識装備として自動運転に多用されるLiDARセンサーや8台のカメラを搭載しています。同社によるとこれらは製造段階からBOLDLY の運行管理プラットフォーム「Dispatcher」に対応したもので、車両ソフトウェアとDispatcherはAPIで連携する仕様が取られています。
同社は購入の背景として少子高齢化やドライバー不足など交通機関の課題を挙げています。特に地方社会では車両が重要な交通網を担っており、高齢化による重大事故の多発や免許返納による交通弱者への対応がたびたび報道されています。また、法改正による社会実装の気運も、購入の動機になったものと見られます。日本では2023年4月に改正道交法は施行、監督官庁の認可のもと自動運転レベル4の公道走行が可能になりました。
同社は現在「MiCa」の2023 年中の導入を目指しています。2023年5月16日には茨城県の境町と「MiCa」の購入に関する覚書を締結。さらに自治体や企業への納入を進め2023年度中に10台の日本導入を目指すとしています。
参照自動運転レベル 4 に対応し、障害物回避機能などを搭載した新型自動運転 EV「MiCa」を日本に導入