岸和田市、保育所顔認証実験で識別率99.8%超など結果発表

画像:岸和田市より引用

大阪府岸和田市は2023年6月、安全安心な登園確認や保育現場の負担軽減を目的にNTT西日本やコドモンとともに実施した顔認証技術について、実証実験の結果、識別精度99.8%を超えたことなどを明らかにしました。

岸和田市の実験は、コドモン社が提供する保育所向け業務効率化サービスCoDMONを中心にしたものです。コドモンは登園・降園記録の自動化や欠席・延長連絡をアプリ完結するなど保育現場の業務効率化に長けたツールですが、岸和田市では顔認証技術による登園把握や未認証児童に対する保護者通知機能などを検証しました。

岸和田市が公開した資料によると、顔認証技術の認証精度は99.8%で、識別が困難とされる0歳~2歳児も問題なく認証できるなど高い有効性が示されました。また、連絡事項のアプリ完結により、欠席連絡率も初週の52%から82%に向上。業務負担となる電話連絡も実証期間中は半数以下になるなど、業務効率化に対する有効性が示されました。

岸和田市は今後、費用対効果を考慮し市立保育園での導入を検討するとしています。

参照顔認証技術を活用した登園把握の実証結果(報告)について