画像:日本電気株式会社/PR TIMESより引用
NECは2023年5月31日、NECソリューションイノベータと中部地方児童相談所の3者により児童相談所が担当する相談業務に人工知能を取り入れた結果、対応品質が約54%向上し、約33%の業務時間削減に成功したと明らかにしました。
NECによると、児童相談所の相談業務は年々増加傾向にある一方で、ベテラン職員の不足による対応品質の低下が懸念されていました。そこで今回、経験の浅い職員でもベテラン職員同様の対応品質を確保するため、対象職員のサポートを行うAIツールを開発したところ、対応品質が約54%も向上する結果が得られたとのこと。
さらにNECは、人工知能の投入により、相談所の業務も効率化したとしています。相談所では、相談や会議の文字起こしなど単純作業も業務に含まれていましたが、これを人工知能により処理するようにしたところ、約33%の業務時間削減に成功したとのこと。実験に参加した職員からは、有益性について5段階評価中4.4を得たとしています。
3者は今回の実験結果を踏まえ、様々な技術を導入し更なる業務品質の向上や効率化を目指すとしています。
参照NEC、中部地方の児童相談所におけるAIツール活用の実証実験を実施

