画像:三井商船より引用
三井商船などは2023年5月、佐世保にて風と水素を動力にした温室効果ガスを出さない「ゼロエミッション船」の開発を目指した、世界初の実証実験を開始しました。
実験は三井商船などが進めている「Wind Hunter Project」の一環として実施するものです。強風時には、風を帆で受け船が進む間に船体でタービンを回して発電し、水素を生産。弱風時にはメチルシクロヘキサン(MCH)と呼ばれる水素キャリアを用いて、燃料電池でプロペラを回し推進するという仕組みです。
貨物輸送船の動力は現状、ほぼすべてが化石燃料を使用しています。同社らのゼロエミッション船はこうした現状を根底から変える可能性を秘めており、大型ゼロエミッション貨物運搬船・水素生産を目標にしているとのこと。また、2030年には船で生産した水素をエネルギーとして、陸上で供給できる船の建造も目指しているとのことです。
参照【長崎】風と水素で走る…世界初ゼロエミッション船実証実験