画像:パナソニック株式会社より引用
パナソニック株式会社は2023年5月、同社が開発した家庭用ロボット「NICOBO(ニコボ)」の予約販売を公表しました。
パナソニック社によると、ニコボはユーザーの同居人として開発した家庭用ロボットです。主要機能はモーションや感情表現などコミュニケーションに重きが置かれ、多彩な表情や動きでユーザーに親しみを持たせる一方、米Amazonのアレクサなどが持つ、問題解決やデバイス操作などの機能は備えていません。
パナソニック社はニコボについて、「弱いロボット」をテーマに開発したとしています。ロボットたちの多くは自動化や効率化を目指した「道具」として使われますが、ニコボはこうした機能を排することで「同居人」としての用途を目指したとのこと。人間とのコミュニケーションを必要とすることで、ペットや家族など身近な存在に近い関係性を築きます。
類似のコンセプトを持つ製品として「LOVOT(ラボット)」が知られています。両者の大きな差異は「移動」と「価格」で、ラボットが移動可能である一方ニコボは身震いなどの動作に留まり移動することができません。代わりに一括約100万円もしくは月額2万円以上の費用を要するラボットに比べ、本体60,500円+月額1,100円(いずれも税込)と安価。「欲しいが費用が気になる」と悩む層へのアプローチが期待されます。