Googleは2023年5月11日、同社開発者会議「Google I/O 2023」にて対話型ジェネレーティブAI「Bard」の日本語対応など複数の強化や強化案を発表しました。
同社の「Bard」は、OpenAI社の「ChatGPT」対抗馬として登場した大規模言語モデル(LLM)を持つ対話型AIです。ところが「Bard」は、公表直後から事実と異なる応答するなど、精度や品質面において懸念がありました。
同社は今回の発表において「Bard」の大幅な強化を公開しています。具体的には2023年5月11月より英語圏で招待性から全面的な利用へ移行、さらに日本語や韓国語にも対応しました。「HTMLでこんにちはを、様々な大きさで5回表示して」とお願いすると4回表示するコードを提供するなど、日本語理解の精度に課題はあるものの、基本的な応答には対応している様子が伺えます。(英語での質問には正常に応答)
同社はまた、Bardの画像対応や同社各種サービスとの連携計画も立てています。発表によると、画像対応についてはイン/アウトの両面に対応する計画で、Bardへのプロンプトに画像データを含めたり、逆に画像での回答を求めることができる見通しです。また、GmailやDocsなど同社サービスと「Bard」の連携も計画しており、実装に期待が寄せられています。