ほくつうや北陸電力、99.9%の高精度サル識別AIを開発

情報システム開発の株式会社ほくつうや北陸電力はこのほど、画像データから99.9%の高精度でサルを識別検出する人工知能システムの開発を発表しました。

都市部ではあまり問題になりませんが、獣害は地方社会において脅威のひとつとして数えられています。特に知能が高く集団行動を取るサルは、無計画に捕獲すると群れが他の地域に拡散するため却って被害が拡大するなど、対応の難しさが課題となっていました。

両社が開発したAIシステムは、こうしたサルを99.9%の精度で識別し、記録する能力を持っています。性別や幼老の70%ほどの精度で識別するため、攻撃的なサルだけを捕獲するなど、計画的な対応も期待できます。

両社は今後も自治体と協力しながら定点カメラから情報を収集し、識別制度の向上を図るとしています。将来的には捕獲装置とAIが連携したサービスも検討しているとのことです。

参照サルを99.9%検出するAI開発、悪さする個体捕獲へ 画像から識別、ほくつう福井支社や北陸電力