画像:大東建託株式会社より引用
大手不動産会社の大東建託株式会社はこのほど、屋内での使用が難しいとされる5G通信回線を賃貸物件内で利用するため、実証実験を開始しました。
次世代通信規格5G通信は現行の4G通信と比較し高速、多接続、低遅延など様々な長所を有しています。しかし、5G通信は基地局でカバーできる範囲が狭く、電波の直進性が高いため、窓や壁に遮蔽される屋内での使用には向かないと考えられてきました。
同社の実証実験は、こうした5G通信の課題解決を目指したものです。同社によると、実験は「ODU(屋外装置)」と「IDU(屋内装置)」をLAN回線で物理的に接続し、ODUが受信した5G電波をIDUに送信するというもの。過去自社物件や社宅で実施したところ、直接接続で約46%も電波減衰するところを、わずか0.2%の減衰率に留めることに成功しています。
同社は将来的に商用利用を見据えています。機器は既に商用利用を想定した構成で、機器工事や動作確認も終了しており、現在は量産化などを段階的に検討しているとのことです。
参照5G電波を室内に取り込む!?DX推進室が実証実験を開始!