AI活用の救急医療情報サービス「Smart119」、北海道12市町村で実証実験

画像:株式会社Smart119より引用

千葉大学発のスタートアップ・株式会社Smart119は2023年3月23日、人工知能を活用した救急医療情報サービス「Smart119」が北海道12市町村が連携する行政オープンイノベーション「Local Innovation Challenge HOKKAIDO」に採択されたと明らかにしました。

Smart119社によると「Smart119」はAIを活用し救急業務の効率化を目指したサービスです。従来、救急業務は住民からの通報を消防指令センターが受け救急隊に連絡、移送中に電話で受け入れ病院を探すというアナログ・リレー式でしたが、「Smart119」では指令センターや救急隊が入力したり、撮影した画像を受け入れ病院もリアルタイム共有し、救急搬送業務を効率化。さらに「脳卒中」や「心筋梗塞」にはAI予測診断を活用することで後遺症抑制による、高度な医療提供を可能にするというものです。

今回の「Smart119」実証実験は第2期となるもので、札幌市や岩見沢市、江別市など北海道12市町村など「さっぽろ連携中枢都市圏」を対象に実施する予定です。実験後に関与機関からのアンケートを取り、評価を行うとのこと。救急搬送業務は受け入れ病院の選定に時間を要するケースなどもあり、効率化による改善が期待されます。

参照【救急医療DX化】「Smart119」が、札幌市に続いて、江別市・小樽市など12の市町村で構成されるさっぽろ連携中枢都市圏にて実証実験を実施予定