オープンAIが新モデルチャットGPT4公開、音楽や画像にも対応か

画像:OPEN AIより引用

米国AIスタートアップのOPENAIは2023年3月、同社の人気ジェネレーティブAI「チャットGPT」の新バージョン「チャットGPT4」の公開を発表しました。

チャットGPT4は従来のバージョンに比べ大幅に性能を増したと言えるモデルです。従来のGPTでは出来なかった音楽や脚本の作成やユーザー固有の執筆スタイルなど、よりクリエイティブな領域を反復生成できるとのこと。また、画像アップロードにも対応しており、例えば卵や小麦の画像を提供すると「パンケーキやワッフルが作れる」と返答するなど文章以外の要求にも応じることが可能になっています。

これだけでも驚くべき進歩ですが、学習モデルの精度についても大幅に向上した様子が伺えます。情報によると、GPT4は米国統一司法試験や生物学オリンピックなど高難度試験においても従来のGPTと比較し高い正答率を期待できるとのこと。チャットGPTを巡っては海外の学校が使用を制限するなどの措置を講じていますが、こうした動きはさらに強まる可能性が生じています。

また、ジェネレーティブAIの不正利用などへの対策に進展が伺えます。同社によると、安全性確保のために、膨大な量の人間フィードバックの学習や50人を超える専門家との協力などを経て構築に至っているとのこと。当面は有料版加入者や開発者向けに公開し、実装に向かうものと見られます。

参照GPT-4 is OpenAI’s most advanced system, producing safer and more useful responses