画像:田技研工業株式会社より引用
本田技研工業株式会社(ホンダ)は2023年3月3日、同社米国法人のアメリカン・ホンダモーターの非常用電源として、使用済の燃料電池(FC)を活用した発電装置を導入する実証実験を開始しました。
説明によると、導入した電池は同社が長年の燃料電池自動車(FCEV)製造技術により生み出したFCシステムを非常用定置電源に応用したものです。実験において、同社はデータセンター用に運用する考えを明かしていますが、これはクラウドやビッグデータ活用の広がりによる必要電力の急伸に対応したもので、災害発生時にも安定的な電力供給を可能にするものとしています。
同社はシステムの将来的な商用化も目指しています。
説明によると、従来の非常用電源はディーゼルエンジンが中心で環境への影響が懸念され続けてきましたが、同社のFCシステムはこれと比較し、クリーンで高品質な電源供給が可能とのこと。また、ユニット数や配置の調整により出力やユニットの形状もフレキシブルに調整できるため、様々な設置環境に対応可能としています。