画像:NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)より引用
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)は2023年3月9日、「人工知能技術適用によるスマート社会の実現」事業に基づき、株式会社ファームシップとパイマテリアルデザイン株式会社とともに、人工知能を使ったホウレンホウの良苗判定技術を開発したと明らかにしました。
NEDOによると、ホウレンソウの効率的な栽培には、苗の良否判定が必要です。しかし、従来は目視による判定を行ってきたため精度が低く、正常苗率も54%と低迷していました。
事業で開発されたAIは、こうした人の目による判定より、高い精度で良苗判定を行うために開発されたモデルです。
NEDOが明かしたところによると、AIは撮影した画像を読み込むと、まず苗の高さや幅、重量等のパラメーターをディープラーニングによる推定する第1段階の判定を実行。続いて、生産現場の需給状況に応じて傾き指数を推定し、閾値に収まるものを良苗判定するとのこと。実行されたAI良苗判定の精度は高く、正常苗率は80%まで向上。収穫量としては約17%の増加に至っている状況です。
事業は今後、判定の完全な自動化やレタスなど判定品種の拡大が予定されています。高精度な需給調整システムの実現を目指すとのことです。
参照人工知能(AI)を活用したホウレンソウ苗移植時の良苗判定技術を開発

