重量物抱えたドローンが離島へ配送、物流事業本格化の動き

画像:本部町より引用

沖縄県本部町は2023年3月、遠隔操作によるドローンを使った離島への配送実験を同町で実施したと明らかにしました。

本部町は域内に水納島などの離島があり、移動や運搬は船舶に頼ってきました。しかし、船舶は長期間欠航となる場合も多いため、生活への不便や災害発生時の初期対応に課題を抱えています。

今回の実験はこうした物資運搬業務にドローンを活用し実証するというものです。配送を担当したのは神奈川県の企業エスコード社で、静岡市に設置したデータセンターとドローンを衛星通信で接続し、予め登録した経路によりドローンを制御。

実験場となった水納島は周囲を海に囲まれ強風が吹きすさぶという環境ですが、ドローンは運搬物は合計約25キロを抱えながら、安定的に飛行。エスコード社は場所的制約を受けないオペレーション環境を活かし、県内の離島を中心とした、配送事業の展開を目指すとしています。

参照ドローンを活用した物資輸送実験事業について