TSMC進出でバブル到来か、熊本県菊陽町に景気の波到来

熊本県菊陽町がいま、台湾TSMCの進出による「TSMCバブル」に揺れています。

TSMCとは台湾が誇る世界的ファウンドリです。主な顧客は、Apple、Intel、Qualcomm、AMD、Nvidiaなど。ファウンドリとは、取引先メーカーの設計に従い半導体を生産する企業のことで、大量生産に耐えうる大規模設備とnm(ナノメートル)単位の繊細な工程をこなす高度な技術が求められます。

TSMCは現在、完了予定日である2023年12月に向け、熊本県菊陽町にて日本工場の建設を進めています。敷地面積は約210,000㎡にもおよぶ広大さで、初期費用だけでも1兆円の費用が投じられているとのこと。さらに驚くべきことに、TSMCの魏哲家CEOは決算説明会にて、日本国内に第二工場の建設も計画しているとコメントしています。

こうしたTSMCの動きが熊本県や菊陽町に与える影響が甚大です。

公表時点で同社工場は建設途中であるにもかかわらず、2021年に熊本県に進出した企業は59社を数えます。結果、同町の工業地上昇率は全国1位を記録しました。また、地価の高騰ぶりも「バブル」と称されるほどの勢いを見せています。建設予定地周辺の地価は急騰し「雑種地や山林の価格が3倍~4倍に上昇した」、「150万円の土地が600万円で売れた」との情報が飛び交っています。

参照「まるでバブル」TSMC工場建設の熊本 山林の価格は2年で4倍に