画像:Engadgetより引用
米国自動車メーカーGM傘下の自動運転関連会社のCruise社はこのほど、同社が開発する自動運転車の公道走行距離が100万マイルに達したと明らかにしました。
自動運転車にとって走行距離は技術の累積を示す間接的なデータになり得ます。Cruise社によると、これらの距離はいずれもドライバーの支援を受けない完全自動運転環境における距離とのこと。同社はこのため、今回の成果を「大きなマイルストーンのひとつ」と評価し、コメントしています。
Cruise社は2021年より自動運転走行実験を繰り返してきた企業のひとつです。同社は成功の背景について、走行実験の大部分は多くの車両が行き交い、一時停止標識の無視が平均の46倍も発生しているサンフランシスコで実施されたものであるため、実験において走行や安全性に直結する有用な改善データを多数収集できたとしています。
Cruise社の今後の課題はカリフォルニア州の規制当局が心配する安全上の問題です。米国では2022年6月、10台ものCruise社車両が突如停止し、渋滞を引き起こすトラブルが発生しました。当局はこうした技術上の課題が自動運転に対する国民の信頼に悪影響を与える可能性があると懸念しているとのことです。
参照Cruise’s robotaxis have driven 1 million miles with nobody behind the wheel