関西電力子会社、国内唯一の複数名搭乗立ち乗りモビリティの実証実験

画像:関西電力株式会社/PR TIMESより引用

関西電力株式会社は2023年1月20日、子会社のゲキダンイイノ合同会社が開発した自動走行モビリティ「iino type-S712」の走行実証実験を、三宮中央通り地下通路にて実施したと明らかにしました。

「iino type-S712」は動く家具とも評される、国内唯一の複数人搭乗可能な立ち乗りタイプのモビリティです。搭乗部の高さは階段1段ほとど非常に低く、間仕切りも手すり程度の高さと低いため、同乗者や歩行者と目線を合わせながら移動できる強みを持ちます。

走行のための装備としては、車体前後に複数の障害物認識用センサーを搭載しています。障害物の認識に長けているため、人ゴミのなかを時速5キロ程度で、約150kmの走行したとのこと。ただし、実験では安全確保のために音響装置とLEDライトで周囲に注意を発しながら走行となりました。

関西電力によると「iino type-S712」は改正道路交通法規格に合わせ開発したモデルで、公道走行も可能になる見通しです。同社は実験により得られたデータを検証し、改善を進めるものと見られます。

参照神戸三宮で自動走行モビリティ「iino type-S712」の導入へむけた実証実験を実施