ロボットが医療現場に続々投入、倉敷中央病院で救急業務の一部を実証実験

画像:倉敷中央病院/山陽新聞より引用

倉敷中央病院は2022年10月28日まで、人工知能を搭載した自動走行ロボットに検体運搬など一部救急業務を担当させる実証実験を開始しました。

導入される自動走行ロボットは、シンフォニアテクノロジー株式会社(旧:神鋼電機)などが開発した、高さ120cm×幅50cmほどの医療用とに使用できる運搬機器です。機体各所には自律走行に必要なセンサーが搭載されており、人や障害物を認識したりエレベーターを操作するなどして、時速約4kmほどで目的地に向かう能力を有しています。

倉敷中央病院では、夜間救急患者から採取した血液検体を院内の検査室まで運搬する業務をロボットに担当させるとしています。救急センターから検査室の距離は約350mほどですが、ロボットは実験段階にあるため、現在は医療スタッフが同行し様子を見るとのことです。

医療現場では、夜間医療スタッフの人員が限られているため、多数の急患が搬入された場合、人手不足に陥る可能性が指摘されてきました。ロボットが実用化に漕ぎつければ、問題の一部を解消できる可能性が期待されます。

参照運搬ロボ 倉敷中央病院が実証実験 働き手不足備え導入の可能性探る