人工知能で緊急車両の運転技術向上へ、宮崎市が研修会

AI×車と言えば自動運転が主流ですが、ヒトの運転技術向上にも活用する例が増えています。宮崎県宮崎市にある宮崎市消防局は2022年9月28日、救急車や消防車を運転する消防職員の運転技術を向上するため、人工知能を活用した技術研修会を開催しました。

宮崎市によると研修会は各職員の運転のクセを人工知能が分析し、適切なアドバイスを行うことで緊急時運転技術の向上を図るというものです。

人工知能はGPSを搭載した車両から各職員の運転データを抽出し、車の走行ラインやウインカーを出すタイミングなどを分析。「中央に寄りすぎるクセがある」、「ウインカーを出すタイミングが遅い」など各職員ごとの傾向をデータとして出力することが可能とのこと。指摘された職員のなかには縁石にぶつかりそうになるなどの例もあり、改善に期待が寄せられています。

緊急車両の運転は通常の車両と比べドライバーに大きな負荷がかかります。宮崎市では安全性を維持し続けるため同様の研修会を年2回実施しており、今後も職員の技術改善を図るものと見られます。

参照宮崎市 消防職員の緊急時の運転技術向上にAI活用