画像:株式会社ZMPより引用
株式会社ZMPは2022年8月25日、医療機関向けソリューション「スマートホスピタル」での活躍が期待される自動運転型搬送ロボット「デリロトラクター」のデモンストレーションを発表しました。
デリロトラクターとは同社が開発したランドマーク型の自動搬送ロボットです。タブレットによる指示や地面に設置した認識用のシールに沿って自動走行が可能なほか、同社システムを経由することでエレベーターの昇降も可能とのこと。また、本体後部にはカートが連結可能となっており、デモンストレーションでは薬剤棚やコンテナなどの重量物を軽々と運送する様子が描かれました。
ZMP社はデリロトラクターを医療機関での可能性について、業務効率化や感染症対策などを挙げています。
医療現場は現在、高齢化による患者数増加や働き手不足に直面していますが、デリロトラクターが単純作業や重労働を担うことで医療従事者が本来の業務に専念できる環境作りが可能とのこと。また、医療機関は特に感染症対策への配慮が必要な施設であるため、デリロトラクターが搬送業務を担うことで、外部業者の出入り頻度の接触頻度の低減が期待されるとしています。
日本では現在、各業界でDX化が進んでいますが、医療機関は遅れが指摘されています。デリロトラクターは開発中のモデルですが、製品化され導入が進むことにより、大幅な業務効率化が期待されます。
参照病院向け搬送ロボ「デリロトラクター」のデモンストレーション動画を公開