東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は2022年6月30日、同社が現在実施している人工知能による次世代案内パネル「案内AIシステム」の導入駅を拡大すると発表しました。
「案内AIシステム」とは、同社が2018年から進めている、株式会社ティファナ・ドットコム社の人工知能「AIさくらさん」を搭載した次世代型の駅サービス提供システムです。同社はこれまで海浜幕張駅・高輪ゲートウェイ駅の2駅にて試行導入していましたが、これまでの成果から今後は品川駅や渋谷駅など4駅に追加拡大すると発表しています。
JR東日本の「案内AIシステム」は、出口や目的地案内、落とし物、トイレの場所など、窓口で求められやすい業務を人工知能により解消するというものです。受付は「AIさくらさん」が担当し、ユーザーはパネルにタッチするだけで必要な情報にアクセスできるうえ、必要に応じて有人音声案内も受けられます。業務効率化・省力化・非接触化など複数の面に期待が寄せられています。
遠隔清算業務にも対応
東日本旅客鉄道株式会社によると、同社は「案内AIシステム」の導入に合わせ、遠隔清算業務の検証も実施する見通しです。
同社によると、導入対象となるのは品川駅や渋谷駅など6駅で、これらの駅ではICカードの遠隔清算も相談が可能とのこと。また、導入駅のひとつである大宮駅では、アバター案内との組み合わせも試行するとしています。
なお、同社によると今回の実験は~2023年12月31日を予定しているとのこと。導入駅の拡大決定からは、正式導入に近づきつつある様子が伺えます。