株式会社ホワイトボードの関連会社であるKB-eye株式会社は2022年6月15日、道路工事で発生する片側交互通行の誘導業務を人工知能により遂行する「KB-eye for 交通制御」の提供を開始すると明らかにしました。
「KB-eye for 交通制御」は人工知能にLEDパネルや認証センサーを搭載することで、人間の代替となる能力を備えたシステムです。情報によると、「KB-eye for 交通制御」は人工知能が混雑状況を識別し、適切なタイミングで信号の切り替えを指示することで、「より人に近い判断」を実現しているとのこと。
片側交互通行は機械式よりも、人間の経験則が有効とされてきた規制です。片側が走行する間、他方が停車せざるを得ないため、混雑状況などを無視した単純な動作では効率がよいとは言えなかったからです。同社によると「KB-eye for 交通制御」はディープラーニングを活用し既に200件以上の工事現場で実証実験を経ており、実用化に至ったとしています。
6人→2人に。警備業界の人手不足解消へ
警備業界は慢性的な人手不足に悩む業界のひとつで、多くの人手を要する現場では人材確保が難しく、これが業界共通の課題となっていました。
同社はこうした業界の事情を踏まえ「KB-eye for 交通制御」を開発したとしています。同システムを活用することで、片側交互通行時の警備員を従来の6人から2人に削減することが可能とのこと。
人手不足の解消と業務効率化の同時実現。業界での活躍が期待されます。
参照警備員の人手不足をDXで解消 AIによる交通誘導システム「KB-eye(ケイビーアイ)」の提供を開始

