セコムの警備ロボ「cocobo」が成田空港に登場

画像:セコム株式会社を引用

警備大手のセコム株式会社は2022年6月7日、成田国際空港の構内にて、同社が提供する自動巡回型の警備ロボット「cocobo」を設置したと明らかにしました。

セコム社は以前より自動運転型警備ロボットの普及に力を入れており、成田空港では「セコムロボットX2」を導入するなどしていました。今回導入される「cocobo」はいわばX2のアップグレード版とも言える存在で、従来機能に加えて、人工知能やLEDディスプレイ、5G通信を活かしたより高度な業務を担う能力を有しているとのこと。

同社は「cocobo」の具体的な業務例として、従来の立哨や巡回に加えて、ターミナル内の混雑状況を識別や転倒などの異常発生を検出、不審な放置物を認識する機能も備えていると説明。また、同社提供のバーチャル警備員や監視カメラなど他のシステムとクラウド連携により、より高度な業務遂行も可能と説明しています。

普段は巡回、異常発生時にはセンターに連絡

セコム社によると「cocobo」は普段は巡回業務をこなしますが、異常発生時には監視センターに連絡し、必要に応じて有人対応を行う形式のシステムです。

前述の通り、「cocobo」は人工知能等を搭載しており、普段は巡回業務をこなしながら、混雑状況や転倒者や不審物の有無などを監視します。ただし、実際に異常発生した際はインターネット回線を通じて監視センターに報告し、必要に応じて有人対応を行うといったモデルです。警備業界は慢性的な人手不足環境にあるため、「cocobo」による省力化や業務効率化は大いに期待されています。

なお、セコム社は「cocobo」のリリースに伴い、今後も最先端の技術を活用した新しいセキュリティを創出すると発表。合わせて、生産性向上に寄与するサービスを提供すると述べています。

参照成田国際空港でセキュリティロボット「cocobo」を活用した警備サービス提供を開始