画像:凸版印刷株式会社より引用
凸版印刷株式会社と長野県飯綱町は2022年6月3日、地域の買い物や移動に課題を抱える層に対する次世代的アプローチとして、スマートグラスを活用した買い物支援事業の実証実験を町内のセブンイレブンにて開始すると明らかにしました。
スマートグラスとは実世界の情報に電磁的な情報を付加することでAR空間を表現するツールです。同社はこれに自社開発した「RemoPick™(リモピック)」と呼ばれる遠隔コミュニケーションサービスを搭載することで、スマートグラスを通した遠隔取引機能の実装に成功したとのこと。
具体的には、グラスを装着した従業員が商品の前に立つと、利用者の端末に商品が表示。利用者側はこれをポインターなどで指示することで、取引や決済を完了するというものです。通販アプリと違い、実物を確認しながら商品の支払いや決済を行うことができるため、リアルタイムかつ直感的な操作での取引が実現するものと見られます。
2023年の正式実装目指す動き
凸版印刷株式会社によると、同社は2022年4月より飯綱町内に次世代DX開発拠点である「ICT KŌBŌ」を解説し、システム開発や地域活性化の支援事業を進めています。
今回の実証実験は同事業の一環として行われるもので、交通手段を持たない町内の高齢者や事前登録した団体などを対象に提供される予定です。同社によると、実験期間は2022年6月~2022年7月末が予定されており、得られたデータを通じて実装2023年以降の本格運用を目指すとのことです。
参照飯綱町・凸版印刷、スマートグラスを活用した買い物支援の実証実験を開始