イームズロボティクス株式会社は2022年5月19日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)や東京大学とともに、佐川急便の協力のもと、人工知能を搭載した「AIドローン」による自動航行を目指す実証実験を行ったと明かしました。
実験はNEDOが推進する「人工知能技術適用によるスマート社会の実現」の技術フェーズに該当する、人や車両など物体を認識する技術の確認を目的としています。
同社によると、使用機体は同社製品の「UAV-E6106FLMP」に人工知能を搭載したモデルが採用され、福島県南相馬市の佐川急便営業所から公会堂の約1.5km間の飛行プログラムが組まれました。
AIによるリスク回避や自律航行検証
実験は人工知能による自律制御であるため、衝突リスクの回避や航行ルートの自動生成機能に主眼が置かれました。
同社によると、往路ではドローンに荷物を搭載し、人物検知機能や対処行動(一旦停止・再開)を検証したほか、袋では住宅街などリスクの高いエリアの回避など、人工知能による自律的な航行ルートの設定を検証。安全性の確保から補助者を付け、自動飛行とマニュアル飛行を併用したとしています。
参照【イームズロボティクス】「自律運航AI」を搭載したドローンを用いて荷物配送を行う実証実験を実施いたしました