医療現場のベッド搬送をロボットがサポート、重労働解消へ

画像:北九州市産業経済局より引用

北九州市産業経済局は2022年3月15日、小倉北区の医療機器開発メーカー「リーフ」が提供するベッド搬送アシストロボットによる、患者が臥床する医療用ベッドの無人搬送実験を行うと明らかにしました。

情報によれば、実験会場となったのは小倉北区に位置する市立八幡病院です。患者のベッド搬送は主に医療スタッフが2名1組となって行いますが、患者が臥床するベッドの移動は身体的な負担が大きく、離職率向上の原因となっていました。

今回リーフが開発した試作機は、こうした問題を解決するために開発された機体です。電動リフトでベッドに連結する仕組みで、連結後は内部に搭載されたバッテリーとモーターで介助者を支援するというもの。ベッド連結時の総重量は約150kgに達するものの、従来の10分の1の力での搬送が実現するとしています。

心拍測定機器装着の看護師5名が実験に参加

今回実験対象となった「ベッド搬送アシストロボット」の実験は、2022年3月21日実施されました。

情報によれば、実験は体の負担を確認するため心拍数測定機器を装着した看護師5名により行われ、60メートルほどの距離を移動したとのこと。安全上の理由から、搬送用のベッドは無人で行われました。

リーフ社は得られたデータをもとに改良を加える計画で、2023年以降の商品化を目指すとしました。

参照3月21日(月)に、ベッド搬送アシストロボットの実証実験をスタートアップ企業と市立八幡病院が連携して行います! ~人手不足に悩む医療現場の省人化・省力化を実現~