南極昭和基地でローカル5G、域内で世界初事例となる

画像:NECネッツエスアイ株式会社より引用

NECネッツエスアイ株式会社は2022年2月25日、国立極地研究所と協力して南極・昭和基地にて、ローカル5G通信の実証実験を開始したと明らかにしました。

5G通信を利用するには対応する通信機器が必要ですが、2022年1月に設置を完了しているとのこと。南極エリアでローカル5G通信を導入した基地はなく、世界初の事例と見られます。

昭和基地はこれまで内部でのインターネット通信は対応していましたが、屋外では無線通信に頼るしかないという課題がありました。通信機器の設置により今後は屋外でもスマートフォンなどを介した5G規格の通信が可能となるため、研究や観測業務の効率化が期待されます。

ローカル5G活用し高速通信サービスを

高速・低遅延・多端末接続で知られるローカル5G通信ですが、登場して現在までに多くの活用事例が生まれています。

代表例は鉄道事業のJR東日本での事例です。同社は新幹線試験電車「ALFA-X」にて5G規格を利用した高解像度映像通信に成功。車内サービス等に利用する動きを進めています。

また、NTT東日本はローカル5Gとキャリア5Gと使い分け、遠隔地から複数台のトラクターの自動運転制御に成功。スマート農業等の活用事例として紹介しています。

参照南極域で初! 昭和基地でローカル5G実証実験を実施

参照5G 技術やスマート農機の遠隔制御技術等を用いた、日本国内で初めてとなる最先端スマート農業の公開実証を岩見沢市にて実施します