新潟市の5Gラボでアバター接客業務、非対応&高品質接遇を期間導入

画像:新潟市より引用

新潟市は2022年2月9日、市がDXプラットフォームの一環として立ち上げた国内最大規模の 5G 実証拠点「5G ビジネスラボ」の案内業務にて、株式会社UsideUが提供するアバターオンライン接客ツール「TimeRep(タイムレップ)」を採用したと明らかにしました。

アバターオンライン接客ツールとは、リモート通信において自身の映像や動作を仮想アバターに置き換えコミュニケーションを取る次世代通信サービスです。ウェブカメラを通じてシステム側が動作を検出しアバターに反映するため映像に動きがあり、本来無人である環境においても対面による案内業務と変わらない品質で運用できるところが利点です。

新潟市はUsideUのタイムレップを期間導入することで「5G ビジネスラボ」を無人運用するとしています。来場者がラボ内に設置された案内用端末を操作すると庁舎にいる職員がアバターを通じて応対するというもので、遠隔地においても非接触・非対面型を維持しながら対面型に相当する接遇品質を期待できるとのこと。導入期間は2022年2月16日~2022年3月31日で、得られたデータをもとに有用性を検討するものと見られます。

東急不動産も案内導入、業務効率化やコストカットにも期待

アバターオンライン接客ツールは近年、その有用性を巡ってさまざまな業界で導入検討が進んでいるツールです。

例えば、大手不動産会社である東急不動産は現在、タイムレップを利用してアバターによる非対面型の内覧案内サービスを展開しています。従来、顧客がマンションを内見する際は営業スタッフが同行する必要がありましたが、タイプレップにより一部物件の案内業務をアバター対応することで、豊富な専門知識を持つスタッフによる高品質な案内業務を実現しているとのこと。

現地までの交通コストの圧縮や業務効率化による人件費の圧縮、更には従来はスケジュール的に困難であった業務が可能になるなど、他方面から期待が寄せられている状況です。

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