ANAやJR東など、車いすユーザー向け「一括サポート手配」の実証実験

画像:全日本空輸株式会社より引用

全日本空輸株式会社(ANA)は2022年1月25日、JR東日本や東京モノレール、エムケイ株式会社らとともに、車いすユーザー向けの交通支援サービス「一括サポート手配」の実証実験を開始すると明らかにしました。

ANAによれば、「一括サポート手配」とは車いすユーザーの円滑な移動に必要な介助サービスを、オンライン環境で一括して手配するというもの。

従来、車いすユーザーが電車や航空機を乗り継ぐ場合、個別に介助サービスを手配したり、急な遅延や運休に対応できないなどの問題がありましたが「一括サポート手配」では、ユーザーデータと交通事業者の運行情報がリアルタイム連動するため、スムーズな対応が期待されます。

誰もが移動を諦めない時代へ

ANAによると、「一括サポート手配」は、同社が2018年に発足したUniversal MaaS(ユニバーサル MaaS)のコンセプトや過去3年間の実証実験結果から考案されたものです。

ユニバーサルMaaSとは、人工知能やクラウドデータを活用し、障がい者や高齢者、訪日外国人など、交通サービスの利用にある種のハードルを抱える層(移動躊躇層)のために、同社が快適な交通サービスの提供を目指したもの。

社会実装に向けて様々な実証実験を繰り返しており、これまで鉄道、バス、タクシーなどの交通サービスを連動した「ANA 空港アクセスナビ」や移動経路でのバリアフリー情報を提供する「バリアフリー地図/ナビ」などをリリース。国土交通省による日本版MaaSの推進事業にも採択され、「誰もが移動をあきらめない世界」の実現を目指し、期待が寄せられるサービスです。

参照車いすユーザー向け移動支援サービス「一括サポート手配」の実証実験を行います