画像:西武鉄道より引用
西武鉄道株式会社は2021年12月より、踏切内の人的リスクを人工知能により確認するシステムを、西武鉄道が走る池袋線の2か所にて導入すると明らかにしました。
情報によると、システムは踏切に設置されたカメラの映像を人工知能が解析し、人間と見られるデータを検出するというもの。人間と見られるデータが見つかった場合はシステムが保安装置と連携して信号発行機を作動させ、運転士に異常事態の通知を発するという。
今回導入される踏切はいずれも人道踏切と呼ばれる小規模なもので、異常事態を通知するシステムが備え付けの警報ボタンしかなかったとのこと。今回の人工知能による検知システムで安全性の向上が期待されています。
3Dカメラと人工知能を組み合わせた監視システム、コスト面も優秀か
西武鉄道は将来的に、人工知能による検出システムに3Dカメラを搭載し、人的なリスクを抑止する計画も明かしています。
3Dカメラをカメラによる検出システムは既に開発されており、東京都内の人道踏切に試験導入する計画ですが、人工知能と3Dカメラを組み合わせることでより検出性能が高くなると期待できるとのこと。また、両者による検出システムはコスト的にも安価とされています。
このため、西武鉄道は試験結果次第で、導入を拡大するものと見られます。
参照AI や3D画像解析を用いた検知システムを開発12月 14 日(火)から3踏切で導入試験を開始!
~踏切内で主に「人」の滞留を検知します~