JR東日本が気仙沼BRTでの自動運転バスの実証実験を開始

画像:東日本旅客鉄道株式会社より引用

東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は、同社が専用バスレーンを使用し展開する気仙沼線BRT(バス輸送高速システム)の一部区間にて、自動運転バスを使用した実証実験を開始すると明らかにしました。

JR東日本は同日、JR東日本柳津駅~陸前横山駅の約4,8km区間を走行する事前試乗会を開催し、自動運転によるすれ違いや時速60km環境下での走行実験など、複数のプロモーション走行を実施。いずれも安定的に運行する自動運転バスを披露して、安全性と実用性をアピールしました。

なお、JR東日本は2021年9月14日~2021年9月19日の期間にかけ、一般試乗会を実施すると発表。沿線周辺の住民51名が試乗体験に名乗りをあげています。

60km走行自動運転バス、専用レーンと磁気誘導で実現

自動運転車による走行実験は、多くが公道環境下で行われるため、実用性のある速度を出すことが難しいという課題がありました。

しかし、今回JR東日本が運行する自動運転バスは、時速60kmという中速環境での実施になります。

通常、自動運転バスをこのような速度で運行するのは困難ですが、実験現場となる気仙沼線BRTはもともと鉄道軌道であり、現在はBRT専用レーンとして運用されているとのこと。また、道路には2m間隔で磁気マーカーを埋め込んでいるため、センサーとレーダーに頼った車両よりも安定走行が期待できるとしています。

参照気仙沼線 BRT における自動運転バス試乗会のご案内について

参照JR東日本、気仙沼線BRTにおける自動運転バスの試乗会実施 9月14日から沿線住民による試乗も開始