PCR検査処理数が約5倍に、検査自動化ロボットが7月登場

画像:神戸市より引用

神戸市は2021年5月18日、新型コロナウイルス検査であるPCR検査を自動化する「自動PCR検査ロボットシステム」を、官民連携によるPCR検査センターに試験導入すると明らかにしました。

情報によると、試験導入が決まった「自動PCR検査ロボットシステム」は川﨑重工業および市内企業のシスメックス株式会社やメディカロイド株式会社などが開発したもの。従来の人の手を介した検査と比べ、検体処理能力や検査精度・品質の向上や検査作業者の感染リスク低減化につながるとして、積極導入する考えです。

設置の決まったPCR検査センターではこれまで、1日300検体の処理が限界でした。ところが、ロボットの導入により1日1,500検体もの処理が可能になるとのこと。また、従来数時間を要していた判定時間も短縮され、1時間20分程度で完了する見通しとして、センターの処理能力の大幅な向上が期待されています。

2021年7月に稼働予定

今回導入が決まった「自動PCR検査ロボットシステム」は、神戸市西区に位置するシスメックス研究開発センターに設置される見通しで、2021年7月以降の稼働が予定されています。

神戸市によるとセンターでは今後、ロボット導入により向上した処理能力を活かして民間の検査機関として企業や医療機関等からの検体を受け入れる計画とのこと。高い精度と処理能力による、迅速な検査が期待されています。

参照シスメックスPCR検査センターの移転および、メディカロイドが開発した自動PCR検査ロボットシステムの稼働について