画像:相鉄バス株式会社より引用
相鉄バス株式会社は2021年4月9日、IoTイノベーション構想I・TOP横浜の「 路線バス自動運転プロジェクト」の一環として、群馬大学や日本モビリティ株式会社とともに、公道での自動運転バスの走行実験を行ったと明らかにしました。
同社によると、実験は2021年3月29日~2021年4月9日のうち9日間に渡って、左近山第1バス停~左近山第5バス停の往復約2.7kmを走行するというもので、走行車両には日野自動車のバス「ブルーリボンハイブリッド」に全方位カメラやレーダーに遠隔監視用のカメラなどを搭載したものを採用。
実験は運転席に運転士を配置する自動運転技術「レベル2」相当の環境下で実施され、公道走行に必要と思われるシステム調整や問題点などのデータを収集したとしています。
将来的にはレベル4実現を目指す
相鉄バス株式会社によると、同社は今回得られたデータを次のステップとなる公道での営業運行実験に活かす計画で、2021年の夏にも実施を目指すとしています。ただし、関係企業との調整の必要性から、記事発表時点で具体的な時期や区間は明かせないとのこと。
また、同社は今後、バス運転士の減少が進み、交通インフラへの影響が見込まれるとの判断を下しています。自動運転の実現を対応策として位置づけており、将来的には完全自動運転レベル4相当の営業走行を目指すとしています。
参照左近山団地内の公道で自動運転バスの試験走行を実施【相鉄バス・群馬大学・日本モビリティ・横浜市経済局】