画像:成田国際空港会社より引用
成田空港の運営会社である成田国際空港会社は2021年4月6日、飛行機の搭乗に使用する歩道を接続する搭乗橋(PBB)の完全自動運転化に向け、三菱重工交通・建設エンジニアリングを共同開発契約を締結したと明らかにしました。
搭乗橋の操作はグランドハンドリングと呼ばれ、高度な技術が求められるほか、内部で行わなければならないものも多く、人の手を介さずにはいられないものです。しかし、少子高齢化によりグランドハンドリングに長けた人材は減少の一途をたどっており、航空業界にとって課題となっていました。
両社が今回開発を目指している技術は、このグランドハンドリング作業を自動化しようというものです。試験運行は2021年4月20日より、成田空港第二ターミナルで実施するとしています。
プロジェクト第一弾は自動装着機能を搭載
成田国際空港会社によると、今回の自動化プロジェクトは、完全自動化に向け段階を踏んで進められる予定です。
第一弾としては、自動装着機能を搭載した搭乗橋を導入し、レバーを倒すだけで自動装着できる体制にする予定とのこと。また、将来的な計画としては、搭乗橋内部でしかできなかった操作を遠隔操作に切り替えることを目指すほか、2機以上の搭乗橋の同時装着を可能にするものを目指すとしています。