奈良公園でラクロを試験導入|公園サービスの実用化も検討|ZMP

画像:株式会社ZMPより引用

株式会社ZMPは2021年2月19日、奈良県が奈良公園で進める「モビリティによる公園利用者の周遊性向上に資する社会実験(奈良公園魅力向上事業)」の一環として、同社の自動運転型パーソナルモビリティ「ラクロ」を試験導入すると明らかにしました。

奈良公園には文化遺産や社寺など複数の文化遺産が点在しているものの、敷地内が広大なため徒歩でなければたどり着けない場所も多く、高齢者や障がい者にとって移動が困難なケースが見られます。

同社はこうした移動面の社会的課題を解決する方法として、移動モビリティとして「ラクロ」の可能性を検討する予定とのこと。導入期間中は無料で誰でも、体験試乗できる形で提供していくとしています。

ヒトの歩く速度と同等に、鹿や障害物も回避可能

今回、奈良公園で試験導入される「ラクロ」は、ZMP社が提供している、自動運転型の個人用の移動モビリティです。

移動速度は時速約4キロで、ヒトが歩く速度とほぼ同等のスピードです。車両には目的地を指定するタブレットがついており、指定した目的地に向かって自動で進む機能を有しています。また、ラクロには障害物を認識するセンサーも搭載されているため、歩行者や動物などを認識し、回避する機能も持っています。

奈良公園と言えば多くの鹿が有名ですが、しばしば交通の妨げになる動物です。障害物を認識できるラクロなら、誰でもより快適な観光を楽しめそうです。

参照歩行速モビリティ™「ラクロ®」、奈良公園内における 周遊性向上に向けた次世代型移動サービスの実証実験に参画