画像:prtimesより引用
ドローン関連企業のエバーブルーテクノロジーズは2021年1月、主に海面や湖畔などでの活躍が期待される「飛行する帆船型ドローン Type-P(タイプピー)」の実証テストを開始し、機体の水上運用に成功したと明らかにしました。
情報によると、「Type-P」は展開可能な帆を搭載した固定翼型のドローンで、最高時速100kmと高速飛行タイプです。着水後は畳んでいた帆を展開し、通常のヨットのように移動することでバッテリー消費を抑え、長時間活動を可能にしているとのこと。
シンガポールで行われた実験では着水後も活動し、帆による移動で飛行時の60倍の稼働を実現したとしています。
難所の調査や遭難者の捜索にも
エバーブルーテクノロジーズは「Type-P」の活躍シーンとして、難所の調査や遭難者の捜索などを挙げています。
例えば、狭く急な河川や山奥にあるダムなどでは、調査のための船を持ち込むこと自体が大変です。しかし飛行可能な帆船ともいえる「Type-P」なら、このような難所においても容易に侵入し、調査が可能とのこと。
また、遭難者捜索に活用されることの多いドローンですが、バッテリー稼働時間が短く、短時間かつ狭い範囲しか捜索できないという欠点もありました。ところが、帆を使ったバッテリー抑制機能を持つ「Type-P」なら、こうした制約をクリアしつつ、広範囲の捜索が期待できるとのこと。様々なシーンで、新たな可能性を見せてくれそうな機体です。
参照エバーブルーテクノロジーズ、空飛ぶ帆船(ヨット)型ドローンを開発、自律操縦による飛行からの着水・海上航行テストに成功

