国際ニュース通信社のロイター通信は2020年12月21日、米国アップル社が水面下にて、自動運転技術を搭載した乗用車生産の計画を進めていると報じました。
米国アップル社は以前から自動運転に関心を示しており、2014年には「project titan(プロジェクト・タイタン)」と名付けられた大規模な開発計画を進めていました。しかし、同計画は2018年頃に縮小を伝える報道が為されて以来、大きく取りあげられることがなく、進展を伝える大きなニュースもありませんでした。
ところが、今回ロイター通信は米国アップル社が2024年度を目標に、技術開発を進めていると報じています。同社が報じるところによると、計画は2018年度に人材面に大きな転換やテクノロジーベンチャー企業の買収などを経て十分な進展を見せており、一般消費者向けのEV車を製造する段階にまで届く勢いとのことです。
低価格&持続力のバッテリー技術
情報によると、米国アップル社が自動運転技術に関して「バッテリー技術」に注力しているとのことです。
バッテリーは言うまでもなく、EV車の性能を決定づける大きな要素。同社は技術開発を重ねることで従来のバッテリーと比べて大幅に価格を落としながら、1チャージで走行できる距離を延ばす技術を完成させつつあるとのこと。
ただし、EV車のバッテリーは携帯端末のそれと比べて複雑な要素を抱えているためサプライチェーンの構築に課題を抱えるとの見方もあり、同社は自社ブランドとしてEV車を発売する代わりに、自動運転車の開発を目指す企業に技術提供するビジネスモデルを選択する可能性もあるとしています。
参照Exclusive: Apple targets car production by 2024 and eyes ‘next level’ battery technology – sources