経済効果も視野に入れた自動運転タクシーの実証実験、一般人も試乗可能|愛知県

愛知県およびNTTドコモは2020年12月2日、同県西尾市にて自動運転技術推進に向けた「生活・観光混在エリアにおけるMaaS」をテーマにして、自動運転タクシーを利用した郊外型モデルの実証実験を開始すると明らかにしました。

発表によると、今回実施される実験はトヨタの業務用タクシー車両「JPN TAXI」をベースに株式会社ティアフォーが開発する自動運転システムを搭載した車両で行われます。

走行コースは西尾市内の名鉄西尾駅のロータリータクシー乗り場から西尾市歴史公園駐車場が予定されているとのこと。今回は郊外型とのことで、さまざまなドライバーが行き交う一般公道で、適切な加速や減速を行えるか、他車との衝突を避けられるか、右左折において安全に走行できるかなどを検証するとしています。

2020年12月11日~2020年12月13日に実験

愛知県によると、今回の実験は名鉄東部交通が運行を担当します。実験中はタクシー走行に必要な二種免許を保有する乗務員が搭乗するとともに、遠隔監視室からも走行の様子を監視するとのこと。

また、今回の実験は自動運転車の経済投入も視野に入れて進められており、自動運転車両の搭乗時に、顔認証によるポイント付与サービスも提供する予定です。付与されるポイントは対象エリアの周辺店舗で共通して利用できるもので、将来的には自動運転車に搭乗した観光客の周辺エリアへの回遊性向上につなげる狙いがあるとのことです。

なお、愛知県によると実証実験は2020年12月11日~2020年12月13日にかけて行われ、2020年12月12日からは一般利用者も搭乗可能とのこと。ただし、搭乗は受付順に行われるため、全員が搭乗できるとは限らないとしています。

参照【2020年度 自動運転社会実装プロジェクト推進事業】西尾市において自動運転タクシーのコンセプト車両を走行~自動運転が創る地域の新たな「移動」と「活力」~/愛知県